８月２９日（日）

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「色んな情報」

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「母さんと父さんにはね、今の桃乃くらいの年の頃、仲の良い友達がいたの」
「…？」
「いつも４人一緒に遊んだり、勉強したり…。
 そしてその内、私と父さん、そして向こうの２人がそれぞれ付き合い出してね。
 大学を卒業してすぐに私と父さんは結婚したの。
 それから５年後くらいかな、向こうが結婚したのは。
 でもその時もまだ私達には子供がいなくて…
 私達はその事でとても悩んでいたのよ」
「……。」
「向こうにもしばらく子供が出来なかったんだけど、
 それは私達に気を遣ってくれてたからだって気付いちゃったのよね」
「…それで、私を。」
「うん…養子を貰う事にしたって伝えて…
 だから気にしないで産んで欲しいって」
「……そうだったのね」
「………」
「お母さんが私にばかり優しかったのは、私に後ろめたさがあったからなのね」
「…ごめんね…」
「それは私じゃなくてさくらに言ってあげて欲しい…」
「…そうね……その通りだわ…」
「……。」
「だけど信じて欲しいの…私も父さんも…
 里親としてあなたを引き取った時も、さくらが産まれた時も、
 とても嬉しかった…嬉しかったのよ。
 ２人とも、私達の可愛い娘なの。本当なの…」
「うん、大丈夫だから…」
「…ありがとう…」
「ところで…私の本当の親って分かるの？」
「…分からないわ。病院の前に置かれていたそうだから、
 どこかにはいるのだろうけれど、探しようもないの…」
「…うん、分かった。」